仕事にも使える(かもしれない)守主攻従という考え方

こんばんは。管理人です。

少林寺拳法の特徴の一つに、守主攻従という考え方があります。

これは少林寺拳法の技法が「受けから始まり、完全に防いだ後に反撃する」という組み立てになっていることを意味しています。 ※一部の仕掛け技を除く

では何故そのような組み立てになっているかというと、そこには2つの理由があります。

1つは精神的理由によるもの、もう1つは技術的な理由によるものです。

精神的理由とは?

精神的理由とは、少林寺拳法の拳士は釈尊の教えを実践する仏弟子であるからです。

つまり、仏弟子としていかなる理由があったとしても自分から先に手を出すべきではないという考え方です。

あくまで自分や他人を守るために力を行使するといった考え方ですね。

技術的理由とは?

技術的理由というのは、まず不敗の体勢を確立して、相手の動きを見切ってから勝つというものです。

先手は受けられやすく、かわされやすいので、先ずは体勢を整えて必勝の準備が出来てから攻めに転じるということを指しています。

相手に掴まれたときは鈎手手法

少林寺拳法では相手に手首を掴まれたときは、まず鈎手になります。

この鈎手手法により、自分に有利な形を作ります。

自分は強い体勢で相手は崩れて弱い体勢。

自分に有利な形をまず作ってから技に入ります。

まさに守主攻従ですね。

※鈎手って何?という方は是非道場で体験してみて下さい。

仕事にも使えるってどういうこと?

さて、前置きが長くなりましたがここからが本題です。

この守主攻従については教範(少林寺拳法の教科書)で、孫子の兵法を引用して説明されています。

つまり、不敗の体勢を作ってから闘いに挑むという事は兵法としても有効であるということですね。

孫子の兵法はビジネスにも良く用いられていますが、この守主攻従も例外なく応用が出来ます。

私はエンジニアのお仕事をしていますが、開発に着手する前に”見積もり”という作業が入ります。

製品に要求される要件をどうすれば実現できるかを試行錯誤して、どれくらいの金銭的、人的コストがかかるかを見積もります。

この見積もり作業をいい加減にすると、プロジェクトはほぼ間違いなく破綻します。

まずはしっかり準備して不敗の体勢を作っておく、それから闘いに挑む。

まさに守主攻従ですね。

先生の鈎手を見て、ふとこんなことを考えていました。(^_^;)

少林寺拳法で学んだことを日常生活へ、日常生活で学んだことを少林寺拳法へ、という感じで良い循環をまわしていければいいなぁ思います。

面白そうだなぁと思った方は是非道場にお越し下さい。

お待ちしております。

それではまた!

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